【対応ガイド】「ここdeサーチ」経営情報の修正依頼が届いた施設様へ:確認すべきポイントとは
2026.02.28


保育施設を運営される皆様、日々の保育業務や事務作業、本当にお疲れ様です。
現在、多くの保育施設の皆様から「こども家庭庁から『ここdeサーチ』の経営情報等の内容について、入力誤りの可能性があるとメールが届いたが、どうすればいいのか?」というご相談が当事務所に急増しています。
突然のエクセルデータと「至急修正を」という案内に、驚かれた方も多いのではないでしょうか。 今回は、今回の通知の背景や、特にお問い合わせの多い「具体的なエラー内容と対応方法」、そして「修正の進め方」についてポイントを説明いたします。
目次
はじめに:なぜ今回の通知が届いたのか?
特に修正依頼が多い「職員給与に関する事項」
その他の要注意ポイント(こども家庭庁のチェック項目より)
修正作業の手順と期限について
最後に:お困りの施設様へ
1. はじめに:なぜ今回の通知が届いたのか?
今回の通知は、こども家庭庁が各施設から報告された経営情報等のデータを確認したところ、誤りと疑われるデータが散見されたために一斉に実施されているものです 。 全国データの公表に向け、極めて不正確な公表となることを防ぐため、この時点でしっかり確認・修正することが求められています 。
しかし、報告の内容が実際のものと相違ない場合には、メールが届いても修正は不要となっています。
2. 特に修正依頼が多い「職員給与に関する事項」
自治体から届いたエクセルデータで「1(エラー疑い)」がついて黄色くなっている項目について、特に現場で混乱が生じやすい3つのケースとその対応方法を解説します。
1. 非常勤職員の給与が「最低賃金割れ」のエラーになっている
【原因】 年度途中で採用された方や、途中で退職された方の給与をそのまま入力しているケースがほとんどです。「職員1人当たり給与が過度に低い金額(最低賃金未満など)となっていないか」というチェック機能が働いています 。
【見解・対応】 報告欄は「1年間分(年額)」を記載する仕様になっています 。年度途中の雇用・解雇などで実際の支給額が少ない場合、システム上はエラーとして弾かれてしまいますが、事実としてその金額しか支払っていない(=フルタイム・通年ではないため)のであれば、施設側の個別事情によるものであり、そのままの数値(事実)で問題ありません。
2. 非常勤職員の「経験年数」などが空欄になっている
【原因】 処遇改善実績報告書のデータを転記する際、非常勤職員などの「処遇改善の算定対象外」のスタッフについては、そもそも実績報告書に経験年数を記載していないため、ここdeサーチの入力でも空欄にしてしまった、というケースです。
【見解・対応】 入力漏れとなりますので、該当する非常勤職員の経験年数や勤続年数を確認し、追記をお願いいたします。
3. 常勤職員の給与が「モデル給与」を下回っている
【原因】 別途報告しているモデル給与額に対して、実際の給与水準が下回っている場合にエラー疑いとして抽出されることがあります。
【見解・対応】モデル給与は、あくまで「参考値」です。各法人・施設の給与規程に則って正しく支給しており、処遇改善加算などの要件を満たしているのであれば、モデル給与を下回っていても全く問題ありません。実際の正しい支給額が入力されていれば、無理に数値を引き上げるなどの修正は不要です。しかし、あまりにも差がある場合には、一度モデル給与の算定額を見直しするのも一つです。


エクセルファイルの一例ですが、最初見た時は全く分かりませんでした。
令和7年度に報告した際も、各施設への周知やマニュアル・FAQの整備が追いついておらず、準備不足感が否めませんでした。これを機に次回報告までには、システム側で入力補助がおこなわれることを願うばかりです。
3. その他の要注意ポイント(こども家庭庁のチェック項目より)
修正を行う際、以下の点もあわせて確認しておきましょう。
「年額」での記載になっていますか?
基本給、手当、賞与(一時金)はいずれも「年額」での記載が必要です 。処遇改善に係る人件費改定分や各種加算が含まれている場合は、その額も含めて計上してください 。
常勤換算値が「1」を超えていませんか?
職員1人ずつの入力となるため、常勤換算値が1を超えることは想定されていません 。また、基本給等の金額だけ記載して常勤換算値が空欄になっているケースもエラーとなります 。
処遇改善実績報告書と一致していますか?
賃金等の記載は、自治体へ提出した当該事業年度の「賃金改善実績報告書」における報告内容と一致している必要があります 。
4. 修正作業の手順と期限について
修正の期限 多くの自治体で、期限は「2月末〜3月上旬」に設定されています。「期日が短く・至急!」などと記載されていると焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて現状のデータと照らし合わせていただければ大丈夫です。
修正・承認依頼の方法 修正後の報告フローは非常にシンプルです。自治体へ個別に電話やメールで連絡する必要はありません。
「ここdeサーチ」のシステムにログインする。
- 「ここdeサーチ」のシステムにログインする。

- 該当箇所(黄色セルで修正が必要な部分)の数値を入力・修正する。

- システム内の「報告(承認依頼)」ボタンを押すだけで完了です。

5. 最後に:お困りの施設様へ
今回のエラー通知は、あくまで「機械的なデータ照合による確認依頼」です。施設の個別事情によるものは、事実通りであれば堂々としていただいて構いません。
とはいえ、日々の保育でお忙しい中、「どの数字をどう引っ張ってくればいいのか分からない」「常勤換算の計算が複雑で自信がない」「期限までに事務作業をする時間が取れない」とお悩みの園長先生・事務担当者様も多いかと思います。
法人運営支援システム『ココ✜ナビ』では、職員の情報を一元管理できる職員管理機能が利用できます。当該職員の雇用形態や勤務状況、在職年数などのデータが簡単に管理・確認可能です。
また、システムをご利用いただいた施設様へは「ここdeサーチの経営情報入力・修正」の支援も行っております。「自園だけでは対応が難しい」という施設様は、お問い合わせフォームよりご相談ください。
